ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

会社の不満を言う部下と、どう向き合うか。

今日は、一日コーチングクラスの講師でした。

コーチングスキルを提供している側なのに、

受講生からいろいろ学ばせて頂いています。

 

そして、

今は独立してコーチ業をしているけれど、

会社員時代に、自分にとって不都合な体験が

今の仕事に活かされていること、

 

全ての経験は無駄じゃやないと、

いつも思い知らされます。

 

今日は、

『会社の不満を言う部下』について、

どう対応したらいいのか、

そんな質問を受けました。

 

その受講生は、

「会社の不満はあるにせよ、その会社を選んだのは部下自身だ」

と感じたり、

「不満を言う前に、やることがあるだろう。」

と考えてしまうようです。

 

正しい・・。

正しい・・。

その考えはとっても妥当なのです。

 

上司のポジションになると思ってしまうんです。

『不満を言う前に、やることやれよ』

上司にとって、不満を言わないことが当たり前で

上から言われたことに

素直に順応してきた方であれば、あるほど、

「不満」を言う考え方が理解できない。

 

そりゃそうだ!

 

どちらがいいか、悪いかでいえば、

部下が悪い。

人は、悪い人よりいい人を正しいと感じる。

 

 

のですが、

人は、いい、悪いだけじゃぁ、

割り切れないことがあるんです。

 

こんな経験はないでしょうか。

『わかっちゃいるけど、〇〇できない』

みたいな感じ。

『言っていることはわかるけど・・』

みたいな感じ。

 

正しいから、誰しも行動できるとは限らない。

 

企業で従業員の方のコーチングセッションをすると、

少なからず、この『会社の不満を言う』方は、

年齢、性別問わずいらっしゃいます。

 

その不満を言われた時に、私が何を感じるか?

あらためて、考えてみました。

 

『自分を大事にしてもらいたいんだな~』

 

そう感じるようにしています。

当っているかもしれないし、

当っていないかもしれないけれど、

 

『自分を大事にしてもらいたいんだな~』

と感じるようにしています。

 

自分が大事にされていないから、

自分で自分を守るために、

会社の、組織の、誰かの悪いところを言うことで、

バランスを保っているんです。

 

そんな、バランスの保ち方、

言われる方は大変ですけどね。

 

自分の価値観を大事にできない人は、

何かを見下したり、何かを貶めたり、

ケチをつけたりするような方法しか

自分を守るためのアイディアが

浮かばないのかもしれませんね。

 

その為には、まず、

上司自身が自分を大事にする方法を

実践することが大切です。

 

部下を見下したり、部下を貶めたり、

部下にケチをつける方法で解決しようと思っても、

うまくはいきません。

 

相手を大事にすること、

そのために自分を大事にすること、

それが、不満を言わない人を育てる秘訣なのです。