ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

相手の事を考える時間の投資

ドラマ「コウノドリ」・・。

昨日もぐすん・・・を誘う、

言葉がいっぱいでした。

 

不育症の妻を見かねて、

「子どももいない生活もいいかな。

二人の生活でもいいと思っている。」

と言う言葉に、

妻は「慰めはいらない。」と言う。

 

ホント、

こういうコミュニケーションの

やりとりを見ると、

相手の事を思っているだけなのに、

苦しいな・・・と感じてきいてました。

 

夫は、コウノドリ先生に、こう相談する。

「苦しんでいる人を笑顔にしたいのに、笑顔にできない。」

「嫌なこと、忘れさせたい。」

 

コウノドリ先生は、こう言う。

「忘れなくてもいいと思います」・・と。

 

この、『〇〇させたい』と言う言葉は、

このドラマに限らず、

相手を変化させたい人が多く使う言葉。

 

忘れさせる言葉はいっけん、

良く見えるけれど、

『変わらなければいけない』

という強いエネルギーが必要になる

 

このままじゃいけない

というメッセージにもなるんです。

 

そして、

このままじゃいけないという

メッセージは、

人によって、

「私はいけない人」に変換されてしまう。

 

「私はいけない人」と

烙印を押されたら、

立ち上がるまでに時間がかかります。

 

本当に自分が変わろうとする時、

誰のどんな影響を受けて、

立ち上がるでしょう。

 

私は、

なんらかの乗り越えたエピソードや、

目標に向かっている姿を、

見聞きすることで、

復活のタイミングをみつけたりします。

 

このタイミングは、

「早く立ち上がんなよ」

「このエピソードが参考になるよ」

と周りからプレッシャーを

かけられたら、

どんどん遅くなります。

 

なんといっても、

その中から、

「今のあなたはダメだから・・」が

含まれているので、要注意。

 

本当に復活を応援したいなら、

相手のペースをしっかり守ってあげることが大切です。

 

さて、ドラマでは、

今まで、忘れさせようとしていた

旦那様がとった行為は何か、

それは彼自身が彼女の好きな曲を

ピアノで弾くことでした。

 

何を言うかより、相手のことをどうしたら、

元気づけられるかいろいろ考えて、

忙しい中、それをやってみる・・・

 

そんな時間の投資を感じると

人の気持ちが動き、相手の変化を導きだせると

思うのです。