ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

どんだけ上から目線やねん!

父は、現在80歳。

現役で医療経営コンサルタント

やっております。

 

いっちょ前に、

ホームページももっていて、

そのホームページにも

お問い合わせがあり、

病院を開業するための

コンサルタント

しているわけですが、

 

2年前だったか、

父から、「どう思う?」

と相談を受けました。

 

その相談を受ける約1年前。

ホームページに新規のお問い合わせが入り、

親切・丁寧がモットーの父は、

まずは相手に会いに行き、

ヒアリングを重ね、開業のお手伝いを

親身にしたようです。

 

そのコンサルティングをして、

半年後、すれ違いを重ねて、

「契約を切ってくれ」と、

仲直りする機会ももてず、契約終了。

 

父としては、

相手にとってよかれと思って、

説得したり、伝えた情報が、

どうやら相手は気に入らなかった様子。

 

それでも、

相手の開業が成功するために、

父は食い下がったようですが、

最後はケンカ別れになり、

その気持ちが未消化だったようです。

 

そこで、似たような仕事をしている

娘(私)に、

意見を求めてきたのでした。

 

彼(父)の言い分はこうでした。

 

「相手のために言ったのに」

「忙しいけど、時間を作ってあげたのに」

「話をちゃんと聞いてあげたのに」

「コンサル契約に入っていないことまで、やってあげたのに」

 

あ~、これじゃ、

契約切られてもしょうがないな〜

よくこれで仕事続けられたな~と

感心したほどでした。

 

・言ってあげた。

・作ってあげた。

・聞いてあげた。

・やってあげた。

って、

 

どんだけ、上から目線やねん!

お前は何様じゃ!!!

と言いたいが、通じる相手ではないので、

心の中の叫びで終わらせたのですが、

私がどんな意見を言っても、

 

『自分が正しい』

 

という考えを変えることはできず、

それからしばらく、

いや、いまだにかもしれませんが、

まだ、その悔しさから解放されていません。

 

私も

こうならないように気をつけなくっちゃ。

 

とはいえ、DNAとして、

この「してあげるのに」という感情が、

たまーに現れます。

 

そういうときは、

相手に対して怒りの感情を抱えているし、

私は正しい、私が損した・・・と、

被害者意識が芽生えています。

 

その感情は正しい時もあるし、

その感情は思い込みということもある。

 

だから、そんなときは、

『どんだけ上から目線やねん!』

と自分自身に言い聞かせてる。

 

だって父から相談を受けた時、

正直恥ずかしかった。

そんな風に考えるんだと思って、

説教したくなった。

 

クライアントのためになることって何?

と説教したくなった。

 

クライアントのいいなりになる必要は

ないけれど、

クライアントの立場でものを考えたり、

物事進めるのもコンサルタントに必要なスキル。

 

自分が正しいという考え方は、

ただただ押しつけでしかないことを

父の相談から学んだ。