ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

「このままでいいと思っているのか!」より、「このままでいけば、●●できる」。

今年も、見入ってしまった。箱根駅伝

『青学4連覇、おめでとうございます!!!』

 

ホント「東洋大学、往路優勝!」

からの展開が、ファンとしては楽しみだった。

 

『勝負』

 

外野として見ていると、

独走より、競い合いにハラハラして、

面白みを感じてしまう。

 

そんな考え方、不謹慎なのかもしれないけれど、

もしかしたら、選手としても、

勝負事を面白く捉えられるほうが、

パフォーマンスもあがるのかもしれない。

 

コーチ業をしている私としては、

監督の励まし方に注目しちゃう。

 

テレビではすべて聞こえないけれど、

「青学」と「東洋」は似ていた。

 

『そうそうそう、いいよ!いいよ!』

『OK!OK!その調子!』

『このままいけば、区間新狙えるよ』

『このままいけば、タイムが縮まるよ』

『このままでいこう!』

『焦るな!焦るな!』

 

今の状態にOKを出して、

未来のゴールを示している。

【大丈夫!必ず、うまくいく!】

と応援している。

 

その応援が、選手の焦りを取り払い、

緊張感をほぐし、自己ベストにつなげる

役目を果たしていると感じた。

 

『勝ちたい』

 

選手は誰しもそう思っている。

僕の番でなんとかしたいそう思っている。

チームに貢献したい・・そう思っている。

監督に言われなくても、そう思っている。

 

そんな気持ちをくんでなのか、

青学と東洋は、

『いいよ!いいよ!その調子!』

お前の頑張りは伝わっているよという

励ましが緊張感なく、パフォーマンスとして

発揮できていたように思う。

 

かたや、シード権に近い学校の監督からは、

『今年、最後だろ!このままでいいのか!』

『出られなかった選手の分まで走れ!』

『おまえなら、できるはずだ!』

と檄が飛んでいた。

 

・このままでいいと思ってんのか!

・あと少しがんばれば、届くのに!

 

焦りがプレッシャーに変わってた。

監督として結果を出したい。

監督として選手に結果を味あわせたい。

自分の采配が影響を与えるものだと

考えれば考えるほど、

 

「そのままで、うまくいく!」

なんて言葉は出にくい。

 

今の学生は、お利口さんだと言われている。

責任を感じすぎる、子供らしくない子供がいるらしい。

 

これからの指導には、相手によって、

「檄を飛ばす」だけでなく、

また他人との比較ではなく、今までの自分と比較して、

応援することも指導者としては大事なポイントだと

感じているのです。