正しいより、やさしい。
昨日、なにげなくWOWOWで見てみました。
『恋妻家宮本』
テンポのある映画が好きな私にとって、
スローテンポで、歯切れの悪い感じの進みが、
なんとなく、胃もたれしちゃって・・・
なんだか、阿部ちゃんのもっさり感も
ピンとこないし、
天海祐希の母親役もやっぱり、
ピンとこない。
から、外したかな~と思ったのですが(笑)
要所要所で、
私のアンテナを惹きつけるものがあり、
最後まで見てしまいました。
阿部ちゃんは、さえない50代の国語教師。
ひとり息子は自立して、
夫婦二人だけになったとき、自分の書斎の本から、
離婚届をみつける。
離婚届を見つけて、
『なんで、こんなもの書いているんだ!』
と言いたいが言えない。
学校の生徒にも
「言いたいことが言えない。」
生徒から、
「先生に向いていない」
とも言われてしまう。
『先生に向いていないのかもしれない・・・』
どれが正しいか?何が正しいか?
どの選択が正しいのか?
どれが本当か?
を常に迷っている
「さえない教師」の話だった。
人は何かを選択するとき、
「正しいか否か」
で選択していることが多い。
その正しいという判断は、
自分の中の正しいというより、
周りから見た、世間体からの
判断ではないだろうか。
劇中の中で、生徒のおばあちゃんが、
『私の言っていることが間違ってますか!』
と怒鳴るシーンがあったんだけど、
阿部ちゃん先生は、
『間違っていません。間違っていません。
その考えは正しいけれど、やさしくない』
と言っていました。
いつも、正論に対して、上手い切り替えし方が
ないかな~と探していたのですが、
いいものをみつけました。
さらに、阿部ちゃん先生は、
『正しい主張はぶつかるけれど、やさしさはぶつからない』
と表現。
お互い「べき論」を語っていては、
ぶつかりあいは、なかなか止まらない。
ということです。
ラストは、
「正しさより、やさしさ」を選んだ阿部ちゃん
離婚届の事を問い詰めるべきなのか否かではなく、
『どうしたいのか?』
『何を伝えたいのか?』
自分の意思を伝えることで、
ハッピーエンド、ストーリー♡
やっぱり、今年も、
自分がどうしたいのか?何を伝えたいのか?
を大切にしていきたいと思うのです。