人の話を奪う人から、自分エネルギーを奪われないようにするには。
家族の話で恐縮ですが、父を通して、
コミュニケーションスタイルの学びをひとつ。
父は、
家族がテレビを見ていて、
「今ってこれが流行っているんだね~」
と話していると、
『そうだよ。』
と割り込んでくる。
家族が新聞を見ていて、
「へえ~、この高校ってサッカーこんなに強かったんだ」
と話していると、
『そうだよ。』
と割り込んでくる。
最近、聞いた話題から、
「こんな効果があるらしいよ」
と話していると、
『そうだよ。』
と割り込んでくる。
それにたいして、うんちくがついてくるなら、まだいい。
『そうだよ』と言ってくるから、
知っているんだろうなぁと思って
何を知っているのかきいてみると、
その話題には触れず、話をすり替える。
知ったかぶり状態。
これは、長年変わっていない。
いや、最近、特にこの「そうだよ。」が増えてきた。
今年のお正月は、母からその愚痴を聞かされたほど。
その口癖は健在だった。
母は、
「なんで、ああいう言い方しかできないんだろう!!!(怒)」
と言っていたので、私なりにちょっと調べてみることにしました。
これは、典型的な『人の話を奪う人』の傾向のようですね。
子どものころから、なんだか父と話すのが苦手だな~と感じて
いたのですが、これかぁ~・・・とあらためて納得。
そんな人の心理を知りたくて、こんな記事を見つけました。
■聞き手の気持ちを察することができない■
「自分の話ばかりしてしまう人というのは、あまり他人に興味がないというか、相手の反応に無頓着なところがあります。 会話中は自分が話すこと・自分にあった出来事や気持ちに関心が向いているために、聞き手の反応を見て気持ちを察するということができない状態です」
そのため、こういった人と話をすると、会話がキャッチボールではなく一方的に聞かされるもの・押し付けられるもののように感じられると言う。「自分の話ばかりする人には、『相手の話を聞くのが苦手』という人もいますが、会話中不自然に自分の話題にすり替えたり、自分の話しかしなかったりするような人は、少し心に不安定なところがあると考えられるでしょう。 また、もともと相手の話を聞くのが苦手な人の場合は、『相手の会話を受け止める』という練習がコミュニケーションの中で培われてこなかったこと、“スキル不足”が原因として挙げられます」
「また、それとは別に、自分の話にいつもすり替えたり、自慢話や周囲が首をかしげるような自分語りをし始めてしまう人は、自信がない・自分に関心を持ってほしい・自分を認めてほしいといった自己承認欲求が強い人だと言えます。『本当は自分はすごいんだよ』『あなたが思っているよりも、こうなんだよ、こういうところもあるんだよ』と、どんどん引き出しを開けて相手に関心を持ってもらおうとしているのです。 心の奥の方では『自分は認められていないんじゃないだろうか』という不安感があって、それを補うために、相手に好かれよう・相手にすごいと思われたい・相手より優位に立ちたいといった心理が無意識に働いてしまうのです」
さて、どう支援したらいいか混乱しますか?
この記事の中には、相手の承認欲求を満たすために、
『認めてあげる』と
相手の自分語りがエスカレートする可能性があることも
書かれていました。
自分のエネルギーを奪われないためには、
上手く自分語りを中断させなくてはいけません。
決して、今までの我慢を爆発させて、
『もう、うんざり。自分の話ばかりしないで!』
『こっちの話も聞きなさいよ。』
なんて、投げやりな言葉で中断させないことがコツです。
一番効果的なのは、違う話にすり替えること。
「ところで」「そういえば」なんて枕詞を入れるのもGOOD!
相手を否定しなければ、すり替えに関しては、
嫌な気持ちを感じないようです。
相手を無理に変えようとせず、
相手に合わせた自己コントロールが大切。
相手にエネルギーを奪われず、
自分用にエネルギーを活用するための、
コミュニケーションを実践しましょう!