忘れているもの。
今日は、最近ハマっている「渋谷らくご」さんに行ってまいりました。
ハマっているといっても、まだ2回目。
にわか落語ファンです。
どうやら今は落語ブームのようで、
若手も地方で寄席をする時代になっているようです。
そして年寄りの楽しみというより、
来場者の年齢幅も広いとか・・・。
確かに今日は祝日なので親子連れもいて
しかも子供は小学生で、
意外と隣でゲラゲラ笑ってたり、
30代の女性同士で映画を見る感覚で楽しんでいたり、
確かに落語を聞く年齢幅が広がっているのは見て感じます。
落語のいいところはなんといっても、
なんだかわからないけれど、
大声で笑えるところ(笑)
普段、効率的だ、生産性だ、タイムマネジメントだ!
って左脳ばかり使っていると、
笑うことにも理由が伴わないと、笑えなさそうですもんね。
私も、仕事に忙殺されていた時、ふと、
『いつ笑ったっけ?』というくらい笑いを忘れていました。
そりゃ、眉間にもくっきりしわができるはずだ。
「それのどこがおもしろいんですか?」
って落語のおもしろさを解説するのは、ご法度らしい。
ただ純粋に、「ばかだねぇ~」と思いながら、
ガハハハッって笑えばいいんです。
落語を見ていると、なんだか大事なことを忘れている気がします。
人間の喜怒哀楽を、
人間のかわいらしさを、
人間の愚かなところを、
人間の奥ゆかしさを、
人間のはかなさを、
ちょっとケンカっ早いのが江戸っ子だけど、
義理と人情にも厚いのがまたいいのです。
あまりに便利になりすぎて、
スピード重視のこの時代に忘れているもの、
私たちがもっている喜怒哀楽ではないかと
思うのです。