ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

どちらがいい悪いを決めるようなアプローチはしないほうがいい。

職場相談あるある・・・。

『上司のああいうところに不満を感じている』&『やる気がでない』

そんな相談を受けるリーダーは、本当に対応に苦労しています。

 

その相談は本当に多いですね。

 

これは、

「自分が正しくて、相手のせいで被害を被っている~」

という、被害者意識が強い。

 

大抵は、どちらが悪いということはなく、

どっちもどっち。

だからこそ、こんなときは、

どちらがいい悪いを決めるようなアプローチは

しないほうが得策です。

 

「いい・悪い」の話をし続けるとドツボにはまります。

会社の目標に向けて一生懸命になっていればいるほど、

お互いの「私が正しい!」主張が強くなります。

 

とすると?

どんな話に誘導すればいいのでしょう?

不満を抱えている人には、不満がない状態を

具体的に聞いてみるのです。

 

『どんな職場であれば、100点だと思うのか?』

 

ただただ、不満を言いたい。

自分が頑張っていることを証明したい。

ただ優越感を感じたい。

だけの人は、100点の職場の状態が言えません。

 

質問の仕方がまずければ、例えば、

『どんな職場であれば、100点になると思うか教えてくれるかな?』

というきき方でもいいと思う。

 

「君の意見をきかせてほしい」というのは

相手の優越感を満たします。

 

相手が、100点満点の職場、

理想の職場をいろいろと語り始めたらしめたもの!

そういう職場にするために、不満を感じている相手に

伝えたい言葉が明確になるはずです。

 

なんといっても、不満を感じたまま言葉にすると、

マイナス感情が伝わって、

さらに関係性が悪化するので、

感情抜きで話せる状態をつくるのが、

リーダーの腕のみせどころになるんです。

 

不満を抱えている人の相談にのるときは、

まずその不満を受け止めて、

その気持ちに理解を示した上で、

今の問題が解決することで手に入れたいものを

具体的にイメージして言葉にすること。

 

リーダーは相談を受けた時、

解決だけをサポートするのではなく、

プロセスをサポートしていくことで、

本来の自立支援(成長)ができるようになるのです。