「なんで、おれはうまくいかないんだ」という質問は毒である。
昨日は、わが愛する甥っ子と約5時間、
居酒屋で話し込んだわけですが・・・、
若いって、いいですね~
私をさらに成長させてくれます(笑)
ま、これがしつこいと、
『うざっ!』
という感じになるのかもしれませんが、
彼の目の前の課題は上司との関係性。
自分の中では、せいいっぱいやっているつもりでも、
上司から見ると、
「社会人としての勉強が足りない!」ようで、
『なんで、おれはうまくいかないんだ・・』
って呪文を唱える日々だったようです。
この、
「なんで、おれはうまくいかないんだ」
という質問は毒でございます。
自分の首を絞める質問なんです。
でも、うまくいかないと、
どーしてもこの質問をしてしまう。
なぜか?
それは、相手が言った言葉を何度も何度も
繰り返しているからなんです。
そして、なぜ毒かというと・・
「なぜ、おれはうまくいかないんだ?」
という質問を問いかけると、
うまくいかない原因を探し続ける時間が増えて、
前向きな気持ちにならないからです。
どうしてうまくいかないんだろう?
ぐらいなら、まだいいのですが、
『自分は』という主語がついて、
自分を責め続けると、エネルギーが
過剰に消費されていきます。
元気になるパワーがでません。
だからこそ、質問を変える必要があります。
彼に伝えた質問は、
『どうしたら、うまくいくのか?』
最初の質問と結果的に同じような答えが
でるかもしれないけれど、
『どうしたら、うまくいくのか?』
のほうが肯定的に現状を捉えている感じがしませんか?
その質問を伝えた後、さらに彼からツッコミが(笑)
「どうしたら、うまくいくの?俺、いろいろ考えたけどわかんない。」
と。
思わず、
「それくらい、自分の脳みそフル回転させて考えろ!」
と言いそうでしたが(笑)
真剣に悩んでいる若者は、きっと大人に「考えろ!」って
言われて自分なりに考えるものの、答えがみつからずに、
閉じこもってしまうのかな~なんて、
彼とのやりとりで、私まで考えさせられました。
よく、
『学生気分を抜いて』とか、『社会人らしく』とか、
『大人なんだから』とか、大人は言いますが、
経験のない社会人一年生は、勘が鈍いと曖昧な言葉では、
なかなかピンとこないものなんでしょうね。
すっかり新入社員の頃の自分を忘れていた自分にも
気づかされました。
彼の『そもそも大人になるって、どういうこと?』という
質問にドキッとしたりして。
誰も教えてくれないですもんね。
子どもと大人の狭間。
彼といろいろ話していく中で、2つだけヒントを伝えてみました。
そのヒントとは・・・、
- 自分が学生時代、どんな後輩がかわいくて、どんな後輩にダメ出ししたくなったかを思い出してもらう。社会人の上司の気持ちはわからなくても、学生時代の先輩の気持ちから上司の気持ちをイメージすることはできるはず。
- まずは上司の指示通りに動いてみる。
2.に関しては、彼から「自分のやりたいを主張してしまう」
という言葉から伝えたもの。最初に悩みを聞き始めた時は、
上司の指示通りにやっているにもかかわらずダメ出しされるのかぁ?
なんて思って聞いていたのですが、やはり上司に認められない理由は
彼の言動にあったようです。
この主張したことが、上司に認められない理由に影響しているとは、
なかなかひとりでは考えにくいのかもしれませんね。
彼は何度も、『むずかしーーーーー』という言葉を繰り返して
おりました。
相手が思った通りの行動をしてくれない時は、
相手がそうする理由があります。
自分を責めずに、その理由をクリアする方法を
肯定的に捉えて、考えることが成長の1歩につながるのです。