ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

褒め方を間違えると、バカにしているように伝わってしまう。

先日土曜日、おひなさまの日に、

『相手の行動を認めよう~』というコンセプトの行動承認マスター講座を開催いたしました。

 

どうしてもね。

日本人は特にね。

 

「結果」について承認することはあるけれど、

相手が実際にやったこと(行動)や結果途中のプロセスについて承認することはないということで、承認対して学びを深めたい受講生とステキな時間を過ごさせて頂きました。

 

承認と言うのは、ほめるのではなく、

相手の事をただ「受け止めてあげること」

 

この「承認」と「ほめる」の違いに混乱しちゃうんですけどね。

 

相手の考えが自分と反対の考えでも、

その考えを理解するのではなく、

理解しなくてもいいので、

相手がそういう考えなんだな~という状態を

 

『受け止めてあげること』

 

それが、承認。

 

この承認という考え方や説明がなかなか簡単ではないので、どうしても「ほめる」というイメージが強くなってしまうと思うのです。

 

 

私が、初めて営業という職業を経験した時、

この「ほめる」が大の苦手でした。

苦手・・・・というか、かなり下手だったと思います。

 

なかなか成績が上がらず、

落ちこぼれ研修に参加したときに、

『そのほめ方、バカにしてるように聞こえる』と研修担当者に言われ、愕然としたこと、

今でも忘れません。

 

相手にいい気持ちになってもらおうとしていたのに、かえって、相手の気分を悪くしてしまう。

 

そんなこと気づかずにやっていたかと思うと、

恐ろしくて、なりませんでした。

 

どうやら、私が考えた「お客様をほめる」とは、

『すごいですね~』

『できるじゃないですか~』

『すてき~』

『さすが!』

の言葉をちょっと高いトーンで言えば、

ほめたことになる。相手はいい気分になる。

って勘違いしていたんです。

 

決して、悪い言葉ではないけれど、

相手との距離感、性別、伝えるタイミングを間違えると、相手を小ばかにした言い方になってしまう。

 

どうしたら、気持ちのいいほめ方になるのか?

26歳の私は考えてもわからず・・・。

先輩に話して、ヒントを得たのでした。

 

それは、

新規のお客様であれば、

今の状態を褒めるのではなく、今の状態だから成長が見込めることを伝える。

 

既存のお客様であれば、

着ているものや、もちものに対して「今日、〇〇なんですね~」と声をかける。

表情や声のトーンに対して、「今日、〇〇に見えますね。(聞こえますね)」なんて声をかけてみる。

 

その先輩は、顔が黒い男の人を見ると必ず、

「ゴルフ行かれたんですか?」って聞いていたと言っていた。

ゴルフにも、顔が黒い男の人が何に興味をもっているかなんていうのも、正直まったく興味がなかった私には、目からウロコ。

 

自分の営業成績に興味があって、

相手に興味がなければ、そりゃ落ちこぼれになるはずだ(笑)

 

それが、営業でいう、

ほめるじゃなくて、承認することだったんでしょうね。なんとなく、その先輩の話をヒントにいろいろ試した結果、相手の気分がよくなっていくのを感じました。

 

今思えば、もうちょっと理解していれば、

成績も良かったのかな~

 

ま、これは私が学ばなければいけなかったプロセスなんでしょう。

なかなかみんな素直に口にすることはありませんが、多かれ少なかれ『他人から認められたい』と思うもの。

 

あなたのほめ方が届いていないようなら、

「バカにしている」ように伝わっている可能性があります。承認スキルに変えてみてはいかがでしょうか?

相手の変化を感じるはずです。