脳みそかっぽじって、腐るほど考えてみろ!
新卒採用のプロジェクトに参加したとき、
その時のリーダーがよーく言っていた言葉が、
『脳みそかっぽじって、腐るほど考えてみろ!』
でした・・・(笑)
かなり強烈・・・。
ソフトバンクで異例の3000人採用。
孫さんが言っちゃったからという理由で集まった、寄せ集めのプロジェクトメンバー。
未だ経験したことのないことを、共通のゴールに向かっていかなくてはいけない。
経験のせいで、できないとは言えない。
時間がないことで、できないとは言えない。
年齢、性別で、できないとは言えない。
どうしたら、効率が良くなるのか。
どうしたら、ミスが出ないのか。
どれだけの時間をかけたらいいのか。
どんな人の助けを借りたらいいのか。
何が無駄で、何が必要なのか。
今なら、
こんなにたくさんの問いがでてくるけれど、戦略とはほど遠い仕事の働き方をしていた私にとって『脳みそ、腐るほど考える』ことがどれほどつらかったか・・・。
そのプロジェクトの成功を導きたいから、「やり方」「進め方」をリーダーに相談すると『考えろ!』と一蹴。
「やりながら考えるタイプ」の私には、「考えてから選択肢を広げて、最適案を選択して動くこと」のつらさを味わった経験でした。
『考える』って何だろう?
そこに疑問を持ち始めたのもこの頃からですね。
何度も出演させちゃいますが、甥っ子くんは上司に「社会人として成長していない」と指摘され、やっぱり『自分で考えろ!』と言われています。
今、私の年齢でいえば「学生と社会人の違い」は言葉にすることもできるし、具体的にこういうことだよ。ということも説明できますが、21歳の・・まだ社会人1年生で・・上司の指摘に素直に取り組もうとしているのに、「そんなこともわからないのか!自分で考えろ!」というのは、多少なりとも疑問を感じる私がいます。
もちろん、なんでもかんでも聞いてくるようでは、甘えが見えますが、せめて「やり方」ではなく、『考え方』を教えてるのも指導の一つではないかと思うのです。
子どもは・・いや学生は・・いや日本の学生は・・、「やり方」を学ぶことが中心です。そして、「やり方」を学ぶように仕向けているのは大人です。このやり方であれば何点とれる、合格する、・・・そのやり方が効かなくなるのが『大人の壁』なのかもしれません。
答えはひとつではない。
だから、いろんな人の考え方をヒントに、
肯定的に考えていくことが重要だと
感じるのです。