ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

一万回の法則から考える、自分のペース。

人の当たり前はどこから作られるのか?

本日の出会いは、そんなことを感じさせてくれた受講者でした。

 

『やはり一万回もやると、身体に沁みちゃっているものですね』

 

と、学生時代に競技ディベートに打ち込んだクセが「コミュニケーションのあり方」にでてしまっているようでした。

 

悪気なく、「なんで?」「え?なんで?」「どうしてこうなっちゃうの?」

勝負の場でコミュニケーション力を身につけてきた背景から、そんなつもりはないのに、『相手を打ち負かす言い方』になっていたようです。

 

だからコミュニケーションを円滑にするための「あいづち」や「うなづき」も欠けて、かつ相手のペースを崩しちゃう。。。無意識に「俺の話についてこれないなら、がんばればいいだけじゃん」とダメ出しの視線を送ってしまう。。。

 

『ああ、それが相手との距離感を作っていた原因だったんだ・・うわぁ、うーん相手にペースを合わせなきゃいけないんだなぁ。。ふう。』

 

全て自分が基準で物事を捉えてしまうと、自分と同じペースで行動できない人や考えられない人と波長が合いません。波長が合わないだけでなく、仕事が円滑に進まない、成果が出ないことにつながってしまいます。

 

過去、私にも似たような上司がいました。

 

いつもコミュニケーションを取るときは、怒り口調で周りを不愉快にさせる、何事にも熱血タイプな関西人。やっぱりコミュニケーションは、どんなときでもボケとツッコミが必要な方でございました。いい話も、悪い話も、あいづちよりキャッチボールのごとく自分のペースで押し倒してくるようなタイプだったんです。

 

正直、「めんどくさ」と思っていましたが、彼にも悪気はなく、コミュニケーションのキャッチボールはただの愛情表現だったようです。(少しだけ相手のペースを理解してくれたらよかったんですけどね。)

 

自分のペースは、無意識に作られていきますが、そのペースが合わない人とでくわすと相手を非難しがちです。・・・がたまたま自分のペースと合わないというだけで、相手が悪いわけではありません。

 

そのズレたペースをどのように活かすのか?ズレたままにするのか?すり合わせするのか?お互いのペースを理解して、どう役割分担するのか?

そう考えるだけで、日ごろのストレスは軽減していくはずです。