ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

相手が安心して話すのは、明るさよりペーシング。

コミュニケーションとは、本当に難しいものです。

 

良かれと思って伝えても、相手がそう思わなければ自己満足にしかならないし、相手を動かしたいと思っても動かないけど、諦めたら動き始めたり・・・。

 

そういう意味では、コミュニケーションも人生もコントロールに力を入れすぎると、結果が遠のいてしまうことがあります。今日、そんなことを思い出しました。

 

英会話学校で営業をしていたとき、私の成績は「不安定」のレッテルを貼られていました。パターンとしては、月初はうまくいくのに月末にかけて失速してしまう。それはリーダーからすると、「気のゆるみ」「それくらいでいいと思っている」「結果に執着していない」と映ったようでした。

 

もちろん、私はそんな気持ちでは仕事はしていません。

 

成績は上げたいし、ほめられたいし、うまくいかないことは悔しいし、何とかしなくちゃとは思っているし、このままじゃだめだって焦ってるし、でも残念ながら前向きに取り組む姿勢が『楽観視』しているやつと思われたようです。

 

焦れば、焦るほど、お客様をほめちぎる。

焦れば、焦るほど、明るい雰囲気、楽しい空間、持ち上げアプローチをする。

 

その時は、いい状態をつくることに努力をしていたと思っていたけれど、それは一般的には正しい考え方であって、お客様に合わせた対応か?と言われると、結果が物語っていたようにお客様を見ていなかった対応だった。

 

なぜなら、その頃、「ほめる」=馬鹿にされていると感じる人がいることを知らなかった。明るく話すことより、落ち着いて話したい人がいることを考えていなかった。相手に誠実に向き合うというより、『楽しい場にしよう!』という考え方が幼くて、真剣に英語をマスターしようと考えている人には合わなかった対応だったのかもしれない。

 

何が正しいかなんて、わからないけど、

今頃わかってどうすんだ!というのもありますが、コミュニケーションを研究している身としましては、「明るい」「楽しい」を提供することがすべてではなく、人は自分のペースに合わせてくれる人に共鳴を感じるもの。。その重要性を感じたのでした。