相手の能力を信じて頼めば、必ずお願いする効果が得られます。
もともと、私はお願い下手でした。
なんでお願いできなかったんですかね。親の教育かな(笑)
「自分でできることは、自分でしなさい。どーしてもダメになったら、考えてあげる」と言われ続けて、「どーしてもダメになること」がなかったので、結果的にお願い下手になったようです。
きっと社会人になっても、どこまでが自分が頑張る範囲で、どこからお願い・相談したらいいのかわからなくなっちゃたんでしょうね。
とはいっても、もちろん、まったくお願いしなかったわけではないですよ。
でも苦手な部類だったと思います。人事担当者からも「甘え下手だね」と言われたぐらいですから。
そんな私が「お願いすることの意義」を感じたのは、女性の部下を4名ほど抱えていた40代前半の時期でした。部下を抱えていただけでなく、新規プロジェクトにも参加していて充実はしていたけれど、なかなかうまく立ち回れなかった。今思うとキャパオーバーだったんですけどね。どーも、やりこなしてみたかったようです。
そんなとき当たり前ですが、残業規制が入り、抱えておける仕事の範囲が限られてきて、上司から「もっと仕事を部下にふって、自分の仕事に集中しろ!」と指示が入ってきた。「そんなこと言ったって、部下だって大変だし、残業目いっぱいしているし、無理です!」って押し問答。
そうは言っているものの、どんどん仕事が積みあがっていく・・・中で、私が覚悟を決めて、部下に仕事をふることにしたのです。
『なさけないな』
『リーダー失格だな』
『私が支えてあげたいのにな』
そんなことを思いながら、会議室に全員呼びました。そして、まず、会議室に呼んだ理由とお願いしたいことを伝えたのです。言った順番はこんな感じかな。
1.もっとみんなのサポートしたいけど、時間がとれずごめんなさい。
2.今、私はこれだけの仕事を抱えています。
3.このままじゃ、みんなの話を聞く余裕が減ってくる。
4.そこで、今の仕事の中でいくつかみんなで分けて対応してもらいたい。
5.どうかな?
そう伝えたら、想定外の反応が(笑)
・どうしてもっと早く言ってくれなかったのか。
・私、これならできるので、やってもいいですか?
『ああ、なんて私のひとりよがり・・』
みんなの時間を奪うことばかり気にしていたけれど、みんなの能力をもっと信じてみればよかった。そのあと、残業が心配でしたが残業も超過することなく、仕事も収まる始末。・・・・?私が上司に訴えていたのはなんだったのだろう?と思うほどでした。
「お願いする」内容は同じでも、指示的に伝えるのではなく、伝え方、伝えるタイミング、意図・理由さえはっきりすれば、お互いハッピー!さらにお願いすることで、私が部下に「ありがとう」「助かった」と声をかける機会も増えて、部下も嬉しそうでした。
お願いするの価値を見直してみませんか?
ぜひ、お試しあれ♪