言われたことが図星のときほど主張する。
昨晩、妹の夢を見ました。
いい大人の妹が泣いて、
「やっていないのに、やったと言われた!」
職場の不満を言ってきました。
私「やってないの?」
妹「やってない!」
私「じゃ、いいじゃない。」
妹「え?」
私「だって、やってないんでしょ。相手が勝手に間違ってるだけじゃん」
妹「だって・・・」
そのだって以降は覚えていないのですが、
そんな会話をしていたのです。
妹は、昔から泣き虫で、
ちょっとしたことで泣く人でした。
小学生の頃、
みんなと楽しい会にいても、
お友達が、
自分の飲み物と妹の飲み物を間違えて飲んで、
お友達が笑われた時も、
自分が笑われたと勘違いして、泣いてしまい、
その場が暗くなるなんてことは度々ありました。
今、思うと、
あの頃から、楽しい『場づくり』に
こだわっているのかもしれません。
妹が勘違いで泣いてしまうことで、
みんなが楽しくなくなることが、
ホント、嫌でした。
大人になっても、泣き虫は健在。
だから、夢の中で、
「やってないのに、やったと言われた!」
と泣いている表情を見て、
「あ、何かやったんだな。図星なんだな」
と思ってしまったんです。
人は、図星なことを言われて、
『そうなんだよね~、やっちゃった。ごめん、ごめん。』
と素直に認められる人は少ない。
図星なことを言われると、
言い訳が始まってしまう。
・そういう意味じゃない。とか。
・やってない。とか。
自分を正当化する話から
説明が始まる。
その説明はたいてい長い。
だから言ってしまった。
「やってないなら、相手の間違いでしょ。
それでいいじゃない。」と。
主張し続ける人の多くは、
無意識に、その図星で受けた傷を、
話しながら癒してる。
話しながら、自分の傷を、
忘れようとしている。
だから、話が長い人は、
傷口が深かったんでしょうね。
この図星メカニズムを知ってから、
図星を感じる、自分を認めることにしてみました。
あ、でもなかなか、
目の前の人には素直になれない自分もいます。
なので、
「あ、傷ついたんだな~」くらいに感じて、
「わしも人間だな(笑)」
とセルフトークしています。
こんな時は、あの言葉を思い出します。
「つまづいたっていいじゃないか。人間だもの。」
by 相田みつお