ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

コミュニケーションのずれは、慣れ親しんだ言葉の違いから発生する。

50代に入っても、これって正しい敬語だっけ?

なんて、あらためて確認することがあります。

 

今日は、ふと「承知しました」と「了解しました」に違いはあるのか?と思いチェックしてみたのでした。

 

実は、私が30代~40代にかけて仕事をしていたIT企業では、なんでもかんでも、誰でもかれでも『わかった』ときの返信は、すべて『了解しました』が文化だったんです。

 

最初の頃は、「なんだか自衛隊みたいで、やだな~」と感じていた私自身も、郷に入っては郷に従えで、「了解しました」を違和感なく使うようになってきました。友人とのやりとりでも、「了解!」で簡単にやりとりできる機会も増えてきたので慣れてきたのもあったのかなぁ。

 

それが、とあるプロジェクトで関わったマネージャーさんが「了解しました!」を使わないことに、これまた違和感を感じた自分がいたりして・・。ちなみにその方が使っていたのは「承知しました」だったんです。

 

なんだか・・・承知しましたって、固いな~(了解するのが柔らかいのか?と言う疑問も残りますが・・・)

 

私が何度「了解しました」を使っても、「承知しました」で返ってくる。

今までとの違いを知りたくて、検索してみました。

 

u-note.me

 

「了解しました(丁寧語)」➡目下、同僚に使う言葉。

「承知しました(謙譲語)」➡取引先や目上の方に使う言葉。

「了承しました(丁寧語)」➡目上の人が部下に使う言葉。

「かしこまりました(謙譲語)」➡取引先や目上の方などから依頼を受けた時に使う言葉。

 

f:id:arafifkakiko:20180611100746j:plain

私が10年在籍していたそのIT企業は、フラットな組織運営だったので丁寧語は使われていても、謙譲語を使う習慣があまりなかったことに気づかされたのでした。職場環境、文化って違いを知らないと恐ろしいことになりますね。

 

多分、承知しましたを使っていたリーダーは、私の「了解しました」に違和感を感じていたはずです。もしかしたら心のどこかで、『一般的に目上の人に使う言葉は、承知しましただろ!』とイライラしていたのかもしれません。

 

今日のような分析をする前に、直接「一般論」を語られていたら、私の「一般論」を伝えて議論になったかもしれません(笑)

 

いままで慣れ親しんだ環境で学習したことを「一般論」で片づけられると、自分の過去を否定されたような気分になります。そこが、コミュニケーションのずれの始まりです。

 

もともと違った環境で生きてきた相手です。だからこそ、相手の正しいを否定せずに、相手の正しいがどこからきているのか、ちょっぴりでいいので関心をもってみてください。

 

試してみませんか?