ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

正しいティーチングとは教えることではなく、気づきを与え意欲を喚起すること。

一般的に『ティーチング』とは相手が行動する際に「知識不足」がある場合、指導者が情報を提供することで行動を促すスキルのことです。

 

学校生活を思い出すとわかりやすいですよね。

先生&生徒=ティーチャ&スチューデント

 

知識を教えてる人=先生=ティーチャーです。

 

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職場では部下を育成する際に、相手の知識不足・経験不足を感じてティーチングするのですが、今日某企業の人事の方と

 

「効果的なティーチングとは何だろう?」

 

というお話になりまして、・・・あらためて考えてみたのです。振り返ってみても同じ先生から学んでいるのに、成績が上がるタイプと上がらないタイプがいたりしたわけで、知識を与えるだけで望ましいアウトプットがあるかどうかは期待し過ぎないほうがいいようです。

 

職場でティーチングスキルを使っている場面は、大きく分けて以下の2つではないでしょうか。

①初めての仕事を依頼するとき。

②部下に仕事を任せたけれど、うまくいかなかったとき。

そこで、上司が求めているアウトプットが出てこないと『なんでこうなった?』という対話が始まるのですが、これがこじらせのもと。

 

部下本人は、上司の依頼通りにやった「つもり・・」になっているのに、部下のがんばりを言葉にしないまま「こういうつもりじゃなかった・・」とティーチングが始まれば何が起こるかというと

 

「お前の指示が悪いからじゃないか・・」と他責の部下を育ててしまうことになるんです。

 

allabout.co.jp

 

上記の記事に「ティーチング」とは、【気づきを与え、意欲を喚起する】と定義づけされていました。

 

「気づきを感じ意欲が喚起できるティーチング」になるためには、部下自身が「アウトプットには何が必要だったんだろう?」と当事者意識をもって仕事に取り組んでいる必要があります。

 

・俺は(私は)がんばったのに、なんで認めてくれないんだろう。

・言われたとおりにやったのに、上司として上手に伝えるスキルを身につけろよ。

 

と思っていては、成長に時間がかかるかもしれません。部下に対して「気づき」と「意欲」を後押しするティーチングスキルを活かすためには、自分の望むアウトプットと異なったとしても、それは自分の「伝えるスキル」の結果であることを受け止め、相手の頑張りを認めてから、相手を責めないティーチング、相手の気づきにつながるティーチングを実践していきましょう。

 

ご参考になれば幸いです。