ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

リーダーとリーダーシップは違う。

いろんな業種や規模間の企業で、

研修やコーチングセッションを提供してきて、

私が会社員時代に経験してきた

 

「組織づくり」やリーダーシップの仕方を

 

提供するだけでは、クライアントの効果に

結びつかないことを実感しています。

 

私自身も、進化するために、

いろんな講座で学ぶ中、

今の時代は、

リーダーポジションの人が

リーダーになることを

求められているのではなく、

 

それは、すでに当たり前で、

リーダーだけでなく、

 

リーダー以外のメンバーも

リーダーシップが求められている。

そう感じています。

 

リーダーと、

リーダーシップ・・・

違いは何か?

 

リーダーとは、指導者であり、

リーダーシップとは、

指導者の地位・任務。指導者としての素養・力量・統率力。

 

言葉の意味を調べてみると、

上記のような定義になるけれど、

 

どーも、

今求められているリーダーシップは、

違う意味に使われている気がする。

 

今求められているリーダーシップは、

『先頭に立って引っ張っていく人』

のようです。

 

それは、例えば、職場でいえば、

・会議の運営を進める人かもしれない。

・会議の準備をする人かもしれない。

・仕事をしやすい状態をつくる人かもしれない。

・資料を作る人かもしれない。

・データーを集める人かもしれない。

・忘年会の幹事をする人かもしれない。

 

ひとりひとりが、自分の担当において、

全体に理解を示し、把握しながら、

当事者意識をもって、

周りを導いていくこと。

 

それが、リーダーシップであり、

それが、

今の従業員に求められているスキル。

 

それくらい、

リーダーがプレーヤ化していて、忙しく、

細かく指示をする時間も、

チェックする時間も、つくることが難しい。

 

 

そのリーダーシップを育てるために、

リーダーがどうしたらいいのだろうか。

 

昨日、
「組織×リーダーシップ」対話会
なるものに参加してまいりました。

 

参加者の方と、何度かグループを変えて、

お話していて私が感じたことが3つありました。

 

それは、

・メンバーの存在価値を認めること。

・失敗からも学ばせること。

・行動を促すこと。

 

 

正直、

結果をもとめられている組織の中で、

失敗させるほどの余裕もなく、

できない人より、できる人が評価され、

職場の話は、できたことの賞賛ではなく、

できないことをいかに早く埋めるのかばかりが

話題になりやすい。

 

人は、できないことばかり聞かされる

環境では、自分に期待ができない。

 

失敗支援者ではないけれど、

全く失敗なしで、仕事をするのも不可能。

今の『リーダー』には、

メンバーの失敗支援力、いや、

失敗リカバリ力を早く身につけさせて、

『リーダーシップ』を育てることが、

必要とされているように思うのです。