実は、捨てきれなかった自分です。
先日、心屋仁之助さんから学びを得ている方のコラムを読んだら、
「人をおかしいと思う時、自分を振り返すチャンスである。」
と書かれていました。
おかしいと思うのは、
『実は捨ててきた自分』であるということも。
人は鏡とはよく言ったもの・・・。
私も、自分が過去に悩んだ悩みとそっくりなテーマで相談する方がいると、
ホント、びっくりします。
心屋流では、たぶん「相手の嫌な部分は、過去自分が持っていたものである。」という定義なのではないかと推測するのですが、
私自身、捨ててきた事実というより、捨てきれなかったことを思い出したので、その話題に触れようと思います。
それは、会社での「上司」との関係で気づかされたのです。
誰・・・という特定の人ではなく、
ほとんどの上司があてはまっていたのではないかと思います。
上司に対しては、いつも無言で「べき論」をつきつけていました。
・上司なら、こういうときサポートすべき。
・上司なら、こういう伝え方をすべき。
・上司なら、理解すべき。
・上司なら、しっかり指導すべき。
・上司なら、言葉を選ぶべき。
この、べき論に100%当てはまる人なんていません。
さらにさらに、私はひどいことに、
相手に対して「べき論」の論ずる内容を増やし、
さらにさらに、上司の悪いところを正したくなるような、
ビジネス書を読んで、
「上司は、このようになるべき」と
呪っていました(笑)
もちろん、相手に言葉に出して言ってないので、
相手はそんなことを思っているなんて知る由もないでしょう。
仕事に対して不満はありそうだけど、
自分に対して従順な部下だと感じていたように思います。
それが、部下を持ち出すと、
いわゆる役割が変化すると、
上司への不満を言葉にするようになります。
そして、ぶつかります。
力で押しつぶされます。
それが嫌で言葉数が減ります。
そんなループがパターンでした。
何を「捨ててきれなかったのか」
父に期待すること。
父と上司が、年上男性としてオーバーラップしていたのです。
父には期待できないと決めたはずのに、
その思いを捨てきれず、
上司に重ねて、コントロールしようとしてた。
そりゃ、その相手もたまったもんじゃないですよね。そんな私だから、なんども上司とうまくいかないわけです。期待できない上司に出会うたび、転職なんてしちゃうわけです。
それに気づくことで、やっと自分に戻れました。上司との関係もコミュニケーションも変わったんです。
あ、自分が変わるだけで、こんなに変わるんだな~というのも実感です。
人をおかしいと思う時、もしくは何か違和感を感じる時、
「捨てきれなかった自分」が邪魔をしているのかもしれません。そんな自分から大切な人生を割り込まれないように、自分が本当に望んでいる人生を選択してください!