「なんでできないの?」という言葉ですぐに成果は出せない。
■「なんでできないの?」と質問している時、
質問している側の思いには2つのパターンがある。
ひとつめは、「できるはずなのに、どうした?」という期待を込めたパターン。
ふたつめは、「何モタモタしてんだよ。もっと努力しろよ」という追い込みのパターン。
■まだやり始めで、やる気もある時期は、
「これがあれば解決する!」
と解決方法を見つけて努力もできるけれど、
それでも相手が望んだペースで成長できないと
「なんでできないの?」になってしまう。
■昨日、TV番組金スマでYOSHIKIとTOSHIが離れていく、その対話を見ながら、これ企業内でもよくある光景だな。
と感じながら見ていたのでした。
■YOSHIKIは、天才肌なのでしょう。
センスもあるのでしょう。
そして夢は大きく、ビジョンを掲げて
上に向かっていく人なのでしょう。
■だから、自分が認めた仲間は同じ感覚だと信じているし、みんなも憧れの人からそう思われたら、期待に応えたい。
その期待が過度になってくると、
期待に応えられない苛立ちと、
期待していくる相手への怒りが入り混じって、
チームがバラバラになり、成果が出にくくなってくる。
■そんなとき、リーダーはどんな接し方をしたらいいのだろう?
正解はひとつじゃないけれど、もし同じメンバーでやっていくのであれば、相手から感じる違和感に対して、声を掛ける必要がある。
放っておいたり、ただ「がんばれ!」だけでは、がんばろうという気持ちより、「何やってるんだろ?」と相手は反対方向を見てしまう。
同じメンバーでやっていきたいけれど、
このままだと相手の能力をつぶしてしまいそうなら、相手にしっかり現状を伝えなくてはいけない。そして必要に応じて、判断が必要になることも・・。
■「なんでできないの?」
質問している側は、どんな思いであれ本来はすぐに成果がでることを期待しているが、この言葉で奮い立つほどハングリーな人は少ない。
どちらかというと、結果は逆方向にいくことのほうが多い。
■その言葉が出そうになったときは、
自分が成果に対して焦っている時!
効果的に成果に結び付けたいなら、相手を責める時間ではなく、相手と何がズレているか話し合いの時間をもつ必要がある。
本当に成果を出したいなら、
そんな冷静さがリーダに必要なんだと思う。