ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

なぜ上司から「言い訳するな!」と言われてしまうのか。

振り返ってみると、私は新入社員時代から、

かなり「生意気な部下」でございました(笑)

 

言いたいことを黙っていることができずに、

「いいことだ!」と思えば、

恥ずかしながら、言わずにはいられない

性格だったようでございます。

 

だからこそ、上司とぶつかるし、怒鳴られるし、

聞きたくない言葉を浴びせられるし、

そんな中でも、「生意気さん」は、

 

『こいつ、わかってねー』

『私の方が、めっちゃ真剣に考えているのに・・』

『一生懸命になっているのに、なんでわからないんだ!!』

 

って、恥ずかしながら、相手を非難しておりました。

ま、一生懸命だから、私が正しいって思っていたし・・

そこから抜け出せなかったんですね。きっと。

 

上司との話がエスカレートすると、

『言い訳言うな!』って一喝されて、

その対話は終了になってしまいます。

 

権力行使されては、部下として手が出せません。

こんな時は、腹が立つ!!!MAXになっちゃう。

 

だけど、残念ながら、

「言い訳するな」と言わせているのは、

部下側にも責任があるのです。

 

上司と言っても、感情を持ち合わせている人間。

上司が間違っていたとしても、

「でも」「だって」「なんで」

を連発してダメ出しすると、

自分の事を『否定』されたって思っちゃう。

 

さらにさらに、

「でも」「だって」「なんで」に加えて、

上司言っている内容について、ダメな理由や説明を加えると、

すべてがすべて『言い訳』に聞こえてしまうんです。

それも一生懸命、説明すればするほど・・・。

 

そんなつもりはなくても、

『あなたが間違ってる。私が正しい。』

というメッセージとして受け取られてしまう。

 

とすると?

上司の言い分をすべて聞き入れなくちゃいけないのか!

 

いえいえ、そういうわけではありません。

自分の意見を伝えたいなら、

まずは上司の意見を受け止めてあげることから始めるんです。

 

理不尽なことを言っても、何を言っても、

上司がそう感じている、そう思っていることを

否定せず、非難せずに受け止めてあげる。

 

受け止め方で、カンタンな方法は、

相手の言葉を繰り返すこと。

 

上司「もっと、仕事の効率化を考えろ!」

部下『仕事の効率化ですね。』「私も効率化を意識して、無駄な時間がないか意識はしているのですが・・」

 

上記のように「仕事の効率化ですね」と繰り返すか、

繰り返さないかで相手の受け取り方も変わってきます。

「言い訳」ではなく、「現状報告」に変わります。

 

ちょっとしたボタンのかけ直しをするだけで、

余計なストレスを抱えることがありません。

 

上司に一生懸命説明したい気持ちになったら、

どんな内容でも、上司の言葉を繰り返してみましょう。

相手が冷静に自分の言葉を受け止めてくれることに

気づくはずです。