ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

谷底からの立ち上がり方。

悪い意味で、あきらめがいいほうで、

何かを長続きする人を尊敬しています。

 

未だ、長続きするのは得意ではないのですが、

長続きするためのコツを学んだのが、

営業職時代の支店長の言葉でした。

 

営業と言えば、

ノルマがつきもの。

 

私は、

安定的にノルマ達成ができない営業マン

だったんです。

 

それって、上司から見ると、

「やればできるのに、気抜いてるな」

って見られていたように思います。

 

本当はほめて伸びる子なのに、

気を抜かせないために、

厳しいプレッシャーを浴びせてくる。

 

そのときの私は、

「確かにノルマは大事だけれど、

私だってノルマに対して努力してるけれど、

毎月うまくいく保証なんてないし、

うまくいく月もあればいかない月もあるでしょ」

という考えで、仕事してた。

 

その時は、間違いじゃないって思ってたけど、

今思うと

「気抜いてるな」

 

そんなこと考える暇があったら、

ノルマ達成するために、

最後までいろいろ工夫してみろ!

と説教したい(笑)

 

そんな働き方をしていたから、

ついに異動を命じられた。

 

異動がショックで、

さらに苦手な人と一緒のチームで

仕事をしなくてはならず、

やる気が下がった影響と、

自信喪失と会社への怒りが、

素直に成績に反映された。

 

「底辺を這う」ようになる。

 

今まで、そこそこ数字を稼げていたのに、

ぜんぜんうまくいかない。

 

焦れば焦るほど、

客が逃げていく。

 

成績が悪い人だけ集められた勉強会にも

参加を強いられ、

ダメ出しされ、

勇気ももらえず、

やっぱり「自分はダメ」なんだと

判を押された気持ちになり、

そのまま「ダメ」な結果を続ける。

 

ここまでくると、

みんな匙投げるところでしょうね。

 

たまりかねた、

支店長から呼び出しを受ける。

 

ああ、説教だな。

責められるな。

どうしてくれるんだって言われるな。

 

って重たい足を引きずりながら、

面談の部屋へ。

 

最初はどんな話から始めたのかは

覚えていない。

 

ただ、その時に、

自分の予想と外れたことに

驚かされる。

 

支店長が、私にいったことは、

・このまま辞めたら、できなかった自分という経験しか残らない。

・この経験をもとに成果を出すことで、あの時期があったから今の自分がある言えるリーダーになれる。

・あなたはリーダーになれる素質がある。

・成績がずっといいリーダーより、成績に苦しんだ経験があるリーダーのほうが後輩を育てられる。

という内容だった。

 

「成績がだめだから、ダメ人間」

という評価を下されたことはあったけど、

成績が悪いことがあって、次に結果を出した時、

 

「あの時期があったから、今がある。」

という考え方から、いまの向き合い方に意味があるんだ

ということを教わった。

 

不思議なもので、この面談後、

本物のリーダーを目指したくなった私は、

成績がトップ入り。

 

気持ちの切り替えで、

「あの時期があったから」

と言える自分になれた。

 

人生には、山あり谷あり。

というのは誰しも知っていることだけど、

人は谷にいることや、谷でもがいていることで、

「ダメ人間」

のレッテルを貼ってしまう。

 

誰にでも、

谷から山へ上がったきっかけを

学んでいるにもかかわらず、

その学びを忘れてる。

 

だから、

谷底に入ったら、すぐにあきらめない!

その学びがあったから、

次の成功につながっていることを、

信じて向かえば、必ず結果はついてくる。