ビジネスコミュニケーションのあれこれ

ビジネスコミュニケーションのヒントになるような記事ピックアップして、実践的な考え方や気づきを綴っています。

できないと感じる部下に対話以外で実践することとは?

こんな経験、私にもありました。

 

diamond.jp

 

とある採用プロジェクトを一緒にやっていたメンバーで、部下というよりビジネスパートナー。企業様に出向して常駐するプロジェクトだったんです。

 

そのパートナーの年齢は、40代なったばかり。

採用の経験も、事務の経験も豊富だしって聞いていたので、安心しきっていたら、

一生懸命で、ポジティブなのはいいけれど、

 

・書きまくっていたメモは散乱。

・メモ用紙がなくなったら、ノートを破って書き出す始末。

・電話をかけたら、つながった途端に「なんで電話したんだっけ?」

・パニックになったら、「私のやりかたでやりたい!」とキレる

・昨日、暴言を吐いていた相手に、今日は申し訳ないと言って寄り添ってみる

・ビジネスの場で、ぶっちゃけ、マジ?、死ねばいいのに等々のきくに堪えない言葉を使う

 

思わず新入社員?と疑うほど、マナーのかけらも見えない。ひとりでパニックになって、ひとりで被害者意識が高くなって、ひとりで気分を下げたりあげたり、私自身もついていくのが必死でした。

 

う・・・思い出すだけでも、頭が混乱してきた・・・。

 

何を考えているのか、どうとらえているのかもわからなかった。

職場では話しにくいのかな?って喫煙所で話を聞こうとしてこともあったっけ?

でも、私には理解不能でした。

 

「どうしたらいいのか?」という質問の回答も的を得ず、とにかく出向先で大迷惑を起こさないための根回しだけいろいろして、様子を見守っていたのでした。

 

残念ながら、私の制止を振り切って、大迷惑起こしちゃったんですけどね。

振り返ってみると、私自身も成果を出すことに必死で非効率なことをしている彼女を黙ってみていることができなかった。(後半は黙ってみているだけでしたけど・・)

 

『自分の能力が低いことに気づく能力が低い』

 

この視点をもつことはリーダーにとって必要ですね。

低いと感じていない人に、いくら質問やアドバイスをしてもひびかない。なんなら言ってる側がストレスを抱えてしまうことになる。言っている側は、「気づく人」だけど目の前の人はただ「気づかない」というだけのこと。

 

客観的な視点をどのように与えるか、ここが工夫の見せ所ですね。

このようなケース場合、対話だけで相手に気づいてもらうのは難しいかもしれません。下記ながら説明したり、同じ資料を見ながら議論したり、視覚化できるものを用意して本人の口から、違いや違和感を「足りない」ものに焦点を当てて、話させることがポイントです!

 

今日うまくいかなければ、明日!明日うまくいかなければ翌日へ!

きっかけがつかめばお互い楽に仕事が進んでいきます!

 

お試しあれ♪

自分の気持ちを伝えられない社員もしかと受け止めるべし!

この記事を読んで、ちょっとこのタイトルは行き過ぎているような気もしますが、あるデータに驚いています。

 

diamond.jp

 

この記事をまとめた方は、研修で新入社員にこんな問いかけをするそうです。

 

『あなたがお昼ご飯を食べるために一人でお蕎麦屋さんに入ったと仮定します。かけそばを注文したところ、でてきたのは「かけうどん」でした。ちなみに値段は同じ。さて、あなたはどうするか?』

 

今までは全般的に「何も言わずに、かけうどんを食べる」が20~30%だったそうです。では2018年、どんな数値になったかというと、その数値が60%。そして、その店には二度と行かないという意見も多いようです。

 

これ「かけそば」だけの話ならいいのですが、職場に置き換えた話をすると、最近自分の気持ちを言わずにメールやLINEで『辞めます』通知する人の話もチラホラ聞こえてきます。

 

SNSに慣れているからでしょうか。

 

面と向かって自分の気持ちを語れない。自分の気持ちを語る言葉を知らない。ネガティブな気持ちを表現できない。

 

なんなら、やめたいことはわかるけど理由を具体的に言葉にできない人が増殖中です。

 

「傷つきたくない」という深層心理があるんだろうけど、きっと認めたくないんでしょうね。傷を負う、痛みを伴う人間関係から学べるもの、社会人の先輩として伝えていかなきゃいけないって実感しています。

 

既に新入社員が配属されている会社もあるかもしれないし、5月に入って本配属が決まる企業もあるでしょう。今から受け入れる新入社員は、どうやら「ガラスのハート」を抱えているようですよ。

 

気を付けることは、以下の3つ。

1.相手の考えを否定しない。

2.自分が感じたことをIメッセージで伝える。

3.違和感を感じたら、攻めずに訊いてみる。

 

無理にほめなくてもいい。叱ることを躊躇しなくていい。

できていることも、できていないことも事実を伝えて、成長と期待、改善案を話すことができる関係性ができれば、相手は自ずと成長していきますぞ。

 

お試しあれ♪

最初の仕事はくじ引きだ!だからこそ暴れちゃえ!

この記事を読みながら、自分が新入社員の時を思い出しました。

 

diamond.jp

 

自分でいうのもなんですが、就職活動をけっこうなめていたと思う。今の学生のように何十社も会社訪問することなく、なんならリクルートスーツの集団を見て「個性がないな~」と、その活動すら疑問に感じていた頃・・・。

 

WEBなんてない時代に、リクルートの就職雑誌をながめて「あ、この会社知ってる!」という具合で会社説明会に行ってたっけ。

 

アパレル・・・なんて興味もなかったのに、説明会に行ってみたら、社員の人がみんなイキイキしていて個性があって、かつ説明会にきている学生もなんだかキラキラしているように見えた。

 

そこは自分の中では第一志望ではなかったものの、ご縁があって入社。

この記事によると「それはくじ引き」だという。

 

確かに「くじ引き」だね(笑)

配属されたのが「営業部」の営業事務。

 

なーんか、暇でね。

入社1週間で「やめたーーーーーーーーい」って言ってた(苦笑)

そもそもアパレルに興味なかったし、営業にも興味なかったし、いかに自分のキャリアを考えていないか今思うと恥ずかしい限りです。

 

エネルギー有り余っている私を見た「経営企画室室長」が、『この会社でやってみたいことを企画書にまとめてみたら?』なんて提案してくれたのに、新入社員のご身分でそんなことできないっしょって、なんだかわからない思い込みによって2年も満たないうちに大学からお誘いを受けて大学事務に転向したのです。

 

今の自分が新入社員の頃の自分に何か言えるとするなら、

・その会社をもっと知る努力をすること。

・どんなことが身につくか、学べるか考えること。

・やってみたい、経験してみたいことをリクエストすること。

かな。

 

週の2~3日は注文を受ける電話対応で忙しかったけど、木曜日・金曜日は営業がいなくなると「今日は何して時間をつぶそう?」って考えてた・・・。だから毎日、電話を磨いては「なんか、仕事ね―かなー」って探してた(笑)

 

暇なら、営業同行して学びたい!って言っても良かった。

暇だから、やめたい気持ちになってますけど!!って話しても良かった。

 

経営企画室室長がわざわざ提案してくれたのに、それすらやらなかった。不満の仕方を間違えていたよね。自分で自分の道を変えようとしていない。ま、まだ女性がガシガシ働く時代じゃなかったのかなぁ。

 

理想の状態じゃないから、卑屈になることもあるかもしれない。けれど、そのくじひいちゃったんですよね。自分の望んでいない会社に入っちゃったことを引きずっても、なーーーーんもいいことあらへん。(ん?なんで京都弁?)

 

なら、自分が本当に行きたかったところにリベンジするために、くじひいた場所で学べること身につけること探してみませんか?そうすることで、実は気づいていなかった自分の可能性に気づくかもしれませんよ。ぜひ、楽しみにしてみてください!

管理職は攻める以外のスキルを身につけなければチーム達成は得られない。

傾聴とは何か?を考えさせられた記事でしたが、

優秀な社員が管理職になり、部下を育てられないという話はよく聞きます。

 

きっと似たような会話が繰り広げられているんだろうなぁ~と感じながら、冒頭の会話と望ましい会話例を見比べていました。

 

diamond.jp

 

管理職に求められる傾聴とは、

ざっくりまとめると「よくきくこと」「注意深くきくこと」

 

でも、こんなことはどの管理職も理解していて、「傾聴してください」と伝えると、

それくらいわかってますし、やってます!という表情で返してきます。

 

何が重要かというと、「きいた後の対応」

部下からうまくいかなかった情報に対して、

・なんでうまくいっていないんだ?

・どうしてうまくいっていないんだ?

・それでいいと思っているのか?

・それって甘いんじゃないのか?

・俺だったら、こうする!

 

まぁ、攻めまくってる言い方ですよね。

管理職と部下の成長ペースが違えば違うほど、管理職が攻め口調になってしまう。

ペースが合わないから、イライラして、そのイライラが「攻め口調」に変わるんでしょう。

 

でも、それを続けているとチームでの仕事はできません。

無意識に「自分とペースを合わしてねーだろ!」と言っているようなものです。

 

だから、「きいたあとの対応」が重要なんです。

自分のペースとズレを感じたら、そのズレを修正するように指導する必要があるんです。

 

管理職が部下の「甘い考え」を感じたら、

『その考えは甘いよ!またうまくいかなかったら、どうする?』じゃなく、

『その考えで、必ず達成すると感じた意図を教えてくれる?』

 

管理職は、部下の目標達成も導く支援者。相手のレベル感を確かめたら、攻めずに修正するスキルが必要なんです。

 

そのスキルを活かすことで、部下自身も、何がズレて上司に疑問を投げられたのかに気づき、成果を出せる部下に成長していきます。あなたの感じた違和感を攻めずに、そう感じた理由を聞いてみましょう!

 

お試しあれ♪

残業を減らすときに意識すること。

今日のNEWSPICKSは、大和証券働き方改革

これを読んで感じた自分の思いをまとめていきたいと思います。

diamond.jp

 

そもそも働き方改革のものさしは、この「残業」なんですかね。

残業がいいとか、悪いとか、

残業しないと成果が出せないとか、どうとか、

定時で帰ろう!とか、全員19時前退社にする・・とか。

 

なんか、こう、違う視点で議論ができないのかなぁ~と考えてしまいます。

 

私自身も、2001年~2005年くらいまでは、朝の7時くらいまでに出社して、ほぼ終電で帰る毎日を過ごしていました。

 

好きな仕事だったから、体力・気力もついていったけど、考えてみたらバランスの悪い働き方だったように思います。2005年になって自分の気力より、体力がギブアップしちゃったんです。

 

実は、2006年から厚生労働省が試行している「安全衛生法」も改正されていて、会社での管理の徹底を促し始めているから、全体的に右肩上がりの企業に警笛を鳴らし始めた時期と私が倒れた時期が重なっているんですよね。

 

安全衛生法の改正を機に、わが社でも働き方が一転!

今までと仕事量が変わらないのに、20時退社&水曜ノー残業デーの制度ができあがっちゃった。

 

この「今までと仕事量が変わらない」というところがポイントなんです。

 

上司は今まで通り『成果』を求め、プラス「新しい制度」を上から聞いたまま伝えてきて、自分の評価は欲しいから部下に仕事を押し付け、さっさと帰り「成果」と「早く帰ったのか?」だけを聞いてくる日々が続きました。

 

なーんのこっちゃ?

これが改革か?

と感じていたもんです。

 

企業全体で、本気で働き方を変えたいなら、もちろん

「成果」を求めるもよし!

「残業なし」もよし!

だけど、今までと同じことをしていたら、それはなかなか難しい。

 

残業なく、成果を出していくなら事前にこんな議論が必要に思う。

 

「本来、必要なことは何か?」

「無駄を省けるとしたら、それはどこにあるのか?」

「仕事の役割は妥当か?」

「何を学べば生産性が上がるのか?」

 「過去の慣習で仕事をしていないのか?」

「まわりに気を使って帰れな状態を作っていないか?」

「上司が安心するために長時間労働していないのか?」

 

残業に焦点を当ててもいいから、仕事の無駄がどこにあるのか、やることよりやめてもいいことを議論する場があってもいいんじゃないかな。

 

 

いかがでしょ♪

相手に伝えるときは、問いから始めると記憶に残りやすい。

自分が「言ったこと」は、誰しも認められたいもの。

誰でも自分の意見や提案に、こんなふうに反応して欲しい。

「そっかあ。」

「なるほど。」

「確かに、そうですね。」

「それいいですね!」

 

だけど、毎回そうはいかない。

というか、自分の言ったことが伝わらず悩んでいる方は

とっても多いんです。

 

そんな中で、今日のNEWSPICKSは林修先生の伝え方。

diamond.jp

 

林修先生が一躍有名になった、あの言葉が伝え方のヒントです。

『いつやるの?今でしょ!

これは、問い➡答えを後出ししている言い方。

 

実は、脳は「問い」を受けると不安定になるんです。

脳も人も不安定を嫌います。だから答えを探そうとするんです。

そこで「今でしょ!

探していたものがみつかると安心するし、記憶に残りやすい。

 

もし逆のいい方だったら、どんなフレーズが考えられるでしょう?

 

例えば、「今でしょ。やるのは。いつから始めるつもりなの?」

不安が残ります(笑)

 

職場の管理職やリーダーの方は、一生懸命になればなるほど、「すべきこと」を説明していきがちです。すべきことを一生懸命説明しても、相手がそれを探そうとしていなければ「スルー」されちゃうかもしれません。

 

自分が伝えたことが記憶に残るように、まずは「問い」を活かしてみましょう。

新入社員や社歴が浅い社員を受け持ったのなら、クイズ形式の問いでもいいかもしれませんね。

 

「さて、こんなときはどうしたらいいでしょう!」みたいな感じで。

もし部下やメンバーが的外れなことを言ったり、レベルが低い回答があったとしても、決してダメ出ししないでくださいね。あくまでも『今』がそのレベルというだけの話。

 

そのレベルを、どのように上げていくのかはリーダーの腕次第です。

お試しあれ♪

 

私たちの脳は、変化にあまり得意ではありません。

・「新しい」という言葉から、

ポジティブな連想をする人もいれば、

ネガティブな連想をする人もいます。

 

・4月はなんといっても始まりの時期であり、新スタートの時期。

そして私たちの脳は、新しいこと=変化にあまり得意ではありません。

この時期は、新社会人だけでなく、新社会人を受け入れる先輩方も

意識することが必要なんです。

 

・私たちはどうしても、慣れ親しんだパターンを好みます。

だから、学生時代は似たような人と一緒にいませんでしたか?

あまり言葉をかわさなくても、共感できる人に心地よさを感じていたように思います。それが、会社となると「みな同じ」というわけにはいきません。

 

あんなに人間関係がうまくいっていたのに、急にうまくいかない・・そんなことを感じ始めるかもしれません。

 

・新入社員を受け入れる側も、意識していないと「変化の抵抗」が芽を出します。

*学生気分が抜けてない。

*どうして早く電話とらないの。

*あいさつが遅い。

*もっと全体を見て。

*メモとらないし。

*時間にルーズ。

*こんなこと1回ぐらいで覚えてよ。

 

新入社員が入ってくる前は、いちいち教えなくても良かったことが、仕事として負担になってくる。それは、新入社員が入った「変化による抵抗」です。自分のペースが乱れて混乱してしまうんです。

 

・混乱した要因は、新入社員の加入だったかもしれませんが、新入社員のせいだけではありません。「新しいこと」=変化とは、自分のペースを更新するときなんです。

 

だからこそ、「なんで、こんなふうに考えるの?」と今までの価値観でとらえるのではなく、「へぇ、そんな考え方あるのかぁ」と面白がる度量をもつことが、新しい自分に変わるポイントだと思うのです。